かじ取りは早めにちょっとがかっこいい
市役所は旧態依然としていて、何も変わろうとしないといわれますが、役所の人間は真面目なので、実は何とか時代に合わせようとずっともがいています。
でも、市役所のような大きな組織は、大きな船のようなもの。慣性の法則がある中、大きな船のかじ取りに、急旋回はご法度多くの乗組員がいて、多くの乗客(市民)もいる。急旋回では、様々な部署につく乗組員も十分、対応できないまま混乱し、乗客はパニックに陥り、最悪、船が沈没してしまう。
神戸大学の三品和広教授は、戦略として何かを変えるということは実は10年のスパンで考えることだとデータに基づいて指摘しています。今日の勝ちをめざした安易な戦術は、だいたい失敗すると。
そして、戦略の本質は、そうした時代の変化‘機‘を読み取る人材を育成し、登用していくことだとおっしゃっています。ちなみに、この本は、ちくま新書の「経営戦略を問いなおす」というものです。好きな本です。
もちろん地方自治といえども、大きな時代の変化に適切に対応する必要がある。
だから潮目を見極め、早めにちょこっと舵をきって、乗客の気が付かないままに次の方向に向かう。
ほんとうのかっこいいリーダーってそういうものかも知れません。