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My役所ライフ

役所生活30数年のエピソードを通じて、役所でのちょっとした仕事のコツや活き活きと働くヒントを紹介します!

謝るということ

 先日、ある外国から来た人と世間話をしていた時のこと。

「謝罪する時は、許してほしいと思って謝っても、決してうまくいかないですよ。謝罪する側は加害者なのに、被害者に一刻も早く許してもらいたい、自分が救われたいなんて都合が良すぎますよね」

 

 でも、時間を戻すことなんてできないし、どうすれば?

 

 「息子が騙され精神的にも大きく傷つけられたことがありました。責任者が誤りに来ました。その人に『あなたの子どもがそんなことをされたら、どう思いますか。謝られて、わかりましたと言えますか』と問いました。

 「その責任者は『私だったら、決して許せません』と言ったのです。その言葉を聞いて、私は、この人と一緒に善後策を考えようと思いました」

 

 仕事をしていると失敗することはある。それを早く治癒したいのはやまやまだ。でも、相手の気持ちが少しでも治まるために謝るのであれば、むしろ時間をかけて、相手の痛みに寄り添うことが必要なのではないか。

 

 組織として謝罪する、あるいは謝罪してはいけないといわれることはあるけれど、社会常識として、人として、自分だったらどう思い、謝罪するのかしないのか。仕事をしていて悩む場面がある。

 まして、公務員の無謬(むびゆう)性について、常に正しいことをしようとすることと結果を何としても正当化しようとすることは決定的に違うのに、いつのまにか混合した運用になっていないか。

 

 そんな時に、この人の言葉を思い出そうと思った。