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My役所ライフ

役所生活30数年のエピソードを通じて、役所でのちょっとした仕事のコツや活き活きと働くヒントを紹介します!

管理職の一言

 「管理職は、その一言が部下を助けたり、深く傷つけたりすることがあるんやで」と教えられたのも酒の席だった。

 「管理職は、多くの担当者のうちの一人と思っても、相手にとって上司は一人や」。

 

  課長の頃、ある事務所の担当者から、「うちの所長は、自分のいうことをひとつも聞いてくれない。一方的に命令ばかりして職場にいるのもしんどくてしょうがない」という相談を受けた。

  メンタルが心配で、何度か彼と話し、その上司にも事情を聴いたが、どちらも自分の仕事に思いが強く、率直に、そりが全く合わないという状態だった。

  その担当者と飲んだ時、勢いで「そんな嫌いな上司のことで悩むだけ損。あの上司は後1年ちょっとで定年退職。もうちょっとや、もうちょっとやと思って腹で思ってといたらいい」という趣旨のことを言った(ようだ)。

後から、その担当者から、あの一言で救われたと泣かれたことがあった(どこが琴線に触れたのだろう。真面目に向き合うことが大事なんだろうな)。

 

 また、家族関係がややこしかった担当者がチカン行為をした時のこと。上司から怒られる以上に励まされたことで、「こんな上司に迷惑をかけたらいかん、二度とすまい」と言う言葉も聞いた。

 

 逆に、ある事務所長が真冬、現場視察に行った時のこと、「うわっ、寒い!早くクルマに戻ろ」と言ったという。

 それを聞いて、現場で作業している職員は、ここにずっと作業している俺らを何と思とるんや!今後こんな奴のいうことなんか絶対聞いてやらん」

 その後、その事務所では、事あるごとにもめたのだった。事務所長はまったく理由がわかず、「あいつらは文句ばっかりいいやがって」と収拾がつかなかった。

 上司たる者、その場のノリで軽はずみなことだけは言うまい。