公務員の常識は世間の非常識
公務員は、採用されたときが一番優秀で、だんだん質が悪くなっていく
街づくりに一生懸命取り組む人から言われた言葉だ
難しい学力試験を突破し何度も面接を受けて採用されたのだから優秀であるのに間違いない。でも、採用されたら、役所の理屈やルールに染まっておかしくなる。
市民が街角を掃除していても、見ているだけ、お礼も言わない、まして手伝おうともしない。それが当たり前だと思うようになる。
管理協定で取決めたから管理費払っているからとか、そんな役所の理屈より、目の前におったら、普通、塵取りの1つもとってこようと思わんか。
隣人に醤油借りたら、新しいものを買って返すのが世間の常識なんやで。
役所にいると法律や条例に従ってすることを求められる。でも、ルールを破ると後任や他の所属が困るから前例以上のことはしないなどは、自分たちが都合よく仕事をするためのルールに過ぎない。ルールに従って仕事をすることが楽だということを学習し、いつしか、そのフレームの中に閉じこもる。
法律も要綱も実は先人が問題を解決するために苦労してがんばったことを後輩たちにも引き継ごうという崇高なものだったはずなのに。
それは決まりですということを常識の量りで一旦考えてみる。
震災の時、平等とか、ルールとかで目の前のことは決して解決しなかった。
この避難所には赤ちゃんが多い、そっちは大人、あっちは老人。でも、均一におむつ、毛布、服等が配られてくる。
「こっちはおむつが余っている、そっちは下着があまっている、じゃあ交換しよう」と、別の避難所と直接取引をし始めたのは、一担当者だった。僕には考えも及ばなかった。
自分にやるべきこと、自分にできることをする、その尺度は常識だ。決まっていることが常に正しいと思うなかれ。