My役所ライフ

役所生活30数年のエピソードを通じて、役所でのちょっとした仕事のコツや活き活きと働くヒントを紹介します!

かじ取りは早めにちょっとがかっこいい

 市役所は旧態依然としていて、何も変わろうとしないといわれますが、役所の人間は真面目なので、実は何とか時代に合わせようとずっともがいています。

 

 でも、市役所のような大きな組織は、大きな船のようなもの。慣性の法則がある中、大きな船のかじ取りに、急旋回はご法度多くの乗組員がいて、多くの乗客(市民)もいる。急旋回では、様々な部署につく乗組員も十分、対応できないまま混乱し、乗客はパニックに陥り、最悪、船が沈没してしまう。

 

 神戸大学三品和広教授は、戦略として何かを変えるということは実は10年のスパンで考えることだとデータに基づいて指摘しています。今日の勝ちをめざした安易な戦術は、だいたい失敗すると。

 

 そして、戦略の本質は、そうした時代の変化‘機‘を読み取る人材を育成し、登用していくことだとおっしゃっています。ちなみに、この本は、ちくま新書の「経営戦略を問いなおす」というものです。好きな本です。

 

 もちろん地方自治といえども、大きな時代の変化に適切に対応する必要がある。

 だから潮目を見極め、早めにちょこっと舵をきって、乗客の気が付かないままに次の方向に向かう。

 ほんとうのかっこいいリーダーってそういうものかも知れません。