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My役所ライフ

役所生活30数年のエピソードを通じて、役所でのちょっとした仕事のコツや活き活きと働くヒントを紹介します!

交渉は自分の主張をどれだけ通すか?

強者たちの仕事メソッド

「交渉事とは、勝ちきらず、自分の主義としては、双方、納得がいくように、51対49のラインを探すのだ」と教えられたことがある。

正しいことをやろうとしているのだから、100対0だっていいはずだが、その人のいうには、「相手には相手なりの正義があるし立場があるから、絶対こっちが正しいとは限らない」、 さらに、誰かが「それは自分のいうことが正しい、あなたの言うことは聞けません」と突っぱねて話を付けたと思っていても、だいたいは別の誰かが見えないところで、とばっちりを受けて、事態を収拾するために汗をかいているものだ」という。

 だから、「交渉事を一方的に進めて自慢顔をしている奴には腹が立ってしょうがない」。

 

 その上司は、そうした場合に、その相手から泣き付かれ、問題が表面化しないように陰で事態収拾に苦労する人だった。自分の直接の仕事でもないもめごとで、相手の市民に事情を説明するため、玄関先で帰りを待ちつづけていた。

 一方、相手のいうことを何でも聞き入れる人間を「役所のお金で自分がいい恰好をする奴は最低だ」という人でもあった。

 

 最近では、役所といえども、仕事において、結果をだす、都市間競に勝つ、スピード感を持つ、など、51対49の理屈が相容れない風潮になっている。

 しかし、アメリカ流MBAの交渉術においてさえ、いかにWin-Winとするかが交渉の目的であるとすることを考えても、この上司が経験から導いた、1%のこだわりの実践は、やっぱり凄いのである。