My役所ライフ

役所生活30数年のエピソードを通じて、役所でのちょっとした仕事のコツや活き活きと働くヒントを紹介します!

ごくごく私的な

なぜ、そんなに働くのか。 あるエリートが「いつか常春の島で、家族とともに、好きな時間に目覚め、好きな時に釣りをして、好きなものを食べる」と答えた。 それを聞いた南の島に原住民は、それなら、いつも俺らがやっていることだと、先進国への憧れをもて…

人を動かす変な方法

「自分は、こんなに正しいことを言っているのに、どうして、わかってくれないのだろう」とか、「上役というだけで、自分がなんでも正しいかのように、人のことを聞かないのってどうよ」、なんて思うことが誰しもありますよね。 人の理解を得るのは難しい、ま…

レンガ職人が訴えること

ある人が道を歩いていると、レンガを積んでいる職人たちに出会い、 「何をしているんだい」と尋ねました。 最初の職人は、「決まっているだろう、レンガを積んでいるんだよ」 二番目の職人は、「レンガで壁を作っているのさ」 三番目の職人は、活き活きと「…

働く意味

同じ夢を何度も見るということがありますよね。僕の場合、寝坊して大学の講義に間に合わない、用意しようとしたら、さて時間割もわからない、このままだったら単位もままならないと焦っている夢です。 寝坊したら休んでいたという以外ほぼ大学時代そのもので…

役所の中で戦略ってなんだ

いま外郭団体で勤務していることもあって、改めて経営の本を読んでいます。 その中で、役所でも、よく言われながらなかなか縁遠いなあと思ったのが戦略です。 戦略とは、勝つために明確な目標(ゴールとする場所や数字)を設定し、所有する資源(人、金、資…

話し方の練習はしてますか

話し上手な上司がいた。市民向け講座や職員研修で率先して講師をつとめ、笑顔を絶やさず、わかりやすく話をする。随行していて、いつもすごいなあと思った。 「どうして、そんなに話が上手なのですか」と尋ねると 「練習したら誰でもできますよ。あなたも話…

お役所仕事ってなんだ?

遅れず、休まず、働かずが、お役所で働くこつだと言われる時代があった。不況になると「公務員って、適当に仕事しても首も切られず給料もらえていいですね」なんて、露骨に言われることもあった。 仕事が楽だったことはひとつもなかったので、すごく嫌な気分…

嫌われる勇気

「嫌われる勇気」というアドラー心理学の本がベストセラーになったけど、嫌われる勇気っていう言葉が結構、気にいっている。 自分が悩んでいたことを振り返ると、ある失敗が原因であったにせよ、結局は、それによって人がどう自分を思っているかに帰結するん…

「直せる失敗なんか気にするな」親父の一言

結婚する前、実家から役所にかよっていた新人のころ、残業して遅く帰ると、居間でくつろいでいる親父と話すことが多くなった。 父は僕が就職したと同時に早期退職をしたところで、第2の職場に移ったものの、まだまだ現役みたいなときだったなあ。 大学時代に…

管理職に「やってられない」は禁句

「やってられへんなあ」、思わず口からでた。 すかさず 「それを課長が言ってはダメ!みんな不安に思ってるけど、課長が大丈夫なふりをしているから、やってやろうと思ってるんですから」と係長。 公的マンションを販売する仕事をしていたときのこと。バブル…

部下は怒るか褒めるか

巷に出版されている人材育成本のほとんどは、部下は褒めて育成しよう。 顧みると、褒められたことが自分の財産になっているだろうか。 褒められることは確かに気分がいい。でも、何に褒められたか、褒められたことで、これから、それを教訓にしようと、その…

公務員のマイナスの思考

皆さんは、売れる商品をもっと売ろうとするのか、売れ行きが悪い商品をなんとか売ろうとするのか、どちらに力を入れますか。 自分が店をやっていれば、売れる商品は、もっと仕入れて、もっと売るし、売れない商品は、仕入れをやめるのではないでしょうか。 …

人が育つのは721

ある経営学の先生から教えられたのですが、人が育つ要因は、7(経験):2(訓示):1(研修や自己啓発)と言われているそうです。 経験とは、ちょっと困難なことを任されて、それをやり遂げたときに一皮むけるという状態。自分を振り返ると、確かにそうし…

中間管理職の見る景色

部下がこうしたいという意見をできるだけ尊重したいのが上司の人情。一方、いつも上ばかりみている人もいる。 変な上司がいた。それでいいよって、応援してくれていると思ったら、都合が悪くなる場面になると、くるっと向きを変えて、「それは間違いや。やり…

意識の壁

財政危機により行税制改革を、組織を挙げてしなければならなかった時、当時のトップが上杉鷹山を引き合いにだして話をしたことがありました。 上杉鷹山は、改革を妨げる3つの壁があるといっています。物理的な壁、制度・法律の壁、そして、意識の壁です。 …

謝るということ

先日、ある外国から来た人と世間話をしていた時のこと。 「謝罪する時は、許してほしいと思って謝っても、決してうまくいかないですよ。謝罪する側は加害者なのに、被害者に一刻も早く許してもらいたい、自分が救われたいなんて都合が良すぎますよね」 でも…

管理職の一言

「管理職は、その一言が部下を助けたり、深く傷つけたりすることがあるんやで」と教えられたのも酒の席だった。 「管理職は、多くの担当者のうちの一人と思っても、相手にとって上司は一人や」。 課長の頃、ある事務所の担当者から、「うちの所長は、自分の…

犬棒ライフのすすめ

とある卒業祝賀会の祝辞です。 これから社会に巣立つ皆さんは、大志を抱き、さあ頑張るぞと意気込んでいるに違いありません。 でも、長丁場、ずっと、頑張り続けることなんか、できません。だからといって、社会がなんたるかもわかっていないあなたが取捨選…

決裁を見る大切さ

局長さんなど偉い人に決裁(稟議書)をもらいに行くのはドキドキするものだ。そして、ご苦労さんなどといわれると、ほっとして、ちょっと達成感を感じる。 新人の頃、一件あたり数千万円の支出決裁をいくつか持って局長室に行った時のこと。 「○○の件で、ご…

立つ鳥跡を大いに濁す

役所というのは3年ぐらいで異動になる。だから、自分の異動周期に合わせて仕事をしがちだ。 管理職になり、優秀な人の後に配属されると、「当面の懸案は全部済ませといたからね。後は好きにやって」と言われることがある。 決して課題がないというわけではな…

公務員の常識は世間の非常識

公務員は、採用されたときが一番優秀で、だんだん質が悪くなっていく 街づくりに一生懸命取り組む人から言われた言葉だ 難しい学力試験を突破し何度も面接を受けて採用されたのだから優秀であるのに間違いない。でも、採用されたら、役所の理屈やルールに染…

かじ取りは早めにちょっとがかっこいい

市役所は旧態依然としていて、何も変わろうとしないといわれますが、役所の人間は真面目なので、実は何とか時代に合わせようとずっともがいています。 でも、市役所のような大きな組織は、大きな船のようなもの。慣性の法則がある中、大きな船のかじ取りに、…

役所の広報の大きな勘違い

役所のだすパンフレットは、とにかく細かくダラダラ長く、何が言いたいのかわからないといわれていたが、最近、すごく工夫がされるようになってきた。 あれも書ななきゃ、これも書かなきゃと言い訳のために書いていたのだが、デザインやアイキャッチ重視で、…

交渉は自分の主張をどれだけ通すか?

「交渉事とは、勝ちきらず、自分の主義としては、双方、納得がいくように、51対49のラインを探すのだ」と教えられたことがある。 正しいことをやろうとしているのだから、100対0だっていいはずだが、その人のいうには、「相手には相手なりの正義があるし立場…

人に怒られても、へこまないコツ?

人間関係でうまくやろうとと思っても失敗することはたくさんある。 もちろん、ミスは気をつけないといけないが、それ以上に、思いもよらぬことで怒られたり(特に理不尽に)、相手の作戦のもとで「出入り禁止!」と言われたりすることも結構体験するものだ。…

文章の書くコツ(1) まず文章は、主語をいれた単文の連続で作る

ある大会の宣言文を作る機会があった。経済関係の決起集会で、地域経済の現状やこれからの政策への提案などを会長が読み上げるというものだ。当然、格調高い文章を創ろうとした。 草案が出来上がり、当時の上司にみせたとき、だめだしをくらった。「重文、複…

市長になったつもりで仕事をしろ

新採当時、上司や先輩いろんな人から言われた言葉が「市長になったつもりで仕事をしろ」だった。 あんまり多くの人から言われたので、疑問を持つことなく、そういうものだと思って働いてきた。 しかし、その意味するところは様々。市民にとっては、向き合う…

上司への説明で焦ったり挙がったりしないコツ

上司や外部の偉い人への説明は自分の仕事がどう評価されるかという意味もあり、結構、緊張するもの。 事前準備として、説明資料を作った後に、一つ一つのセンテンスについて、その意味、背景、他都市の状況などのメモを必死で書き込んで臨むということをしが…

本当に大事なことは酒の席に教わった ― 仕事は100%の力でするな ―

新採時代、上司や先輩からしょっちゅう酒に連れて行ってもらった。今は、酒は楽しく飲もう、酒の席では仕事の話はしないという風潮になっているが、当時は、仕事を酒の肴に飲むのが当たり前だったし、ちゃかしたり愚痴をいったりするのが楽しかった。 そして…

My役所ライフ

2017年1月から開設します 役所生活30数年を振り返り 諸先輩や同僚から教わったことに 心からの感謝とともに 次代を担う若い人に何らかの参考になればとの思いで 思いつくままに書いてみます